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勝手にGracone対談

勝手にGracone対談

木村 アリサ 祐美

ベンチャーキャピタル・アドバイザー、Meitu日本総責任者、 ITスタートアップ経営者

日本語、中国語、英語のトリリンガルで、日中米で教育を受け、アメリカと日本及び中国のテック業界にて活躍中。
大学入学前から、上海にて不動産コンサル、翻訳、会議通訳関係の業務に3年間携わり、関西学院大学の法律学部在籍中の頃からバイオテクノロジーおよびハードウェア業界におけるいくつかの国際的なM&A案件に参加。
大学卒業後米国でファイナンス、iOSエンジニアニングの学習、及びシリコンバレーにてVC、コンサルティング事業を展開など、グローバルかつ多様な市場・文化での豊富なビジネス経験を有する。
2013年関西学院大学法学部卒業し、スピネーカー・パートナーズ(SPI)のパートナーとなり、ベンチャーキャピタル事業を立ち上げた。
2016年世界中の女子なら誰でも知っているアプリBeautyPlusを開発したMeitu社の日本総責任者として就任。

森川亮

C Channel株式会社 代表取締役

1967年1月13日 生
1989年筑波大学卒、日本テレビ放送網株式会社入社。
1999年、青山学院大学大学院国際政治経済学研究科修士課程を修了しMBA取得。その後ソニー株式会社に入社。
2003年、ハンゲームジャパン株式会社に入社、取締役を経て、2006年10月、取締役副社長に就任。
2007年10月、NHN Japan株式会 社(ハ ンゲームジャパンより商号変更)代表取締役社長に就任。
同年11月、ネイバージャパン株式会社設立に伴い、ネイバージャパン代表取 締役社長を兼務。
2013年4月、NHN Japan株式会社の商号変更により、LINE株式会社 代表取締役社長に就任。
2015年3月、同社代表取締役社長を退任。同年4月、C Channel株式会社代表取締役に就任。

女子なら誰でも知ってるあのアプリの代表同士が顔合わせ!

藤本真衣

今日のグラコネ対談では、元LINE株式会社の代表取締役、今はC Channel株式会社の代表をなさっている森川亮さんと、世界中の女子なら誰でも知っているアプリBeautyPlusを開発したMeitu社の日本総責任者をつとめておられる木村アリサさんをグラコネします。
世界で活躍するネット企業で、現在コラボにも取り組んでいるお二人が、それぞれどのようなビジョンを持っているのか、早速見てみましょう。それでは、グラコネスタート!

藤本真衣

本日はよろしくお願いいたします!まずは、両社のサービスのことを、簡単にご説明いただいてもよろしいですか?

木村

弊社は、日本で「BeautyPlus」と「MakeupPlus」のアプリ配信をしています。「BeautyPlus」は、写真を簡単にリタッチできるアプリで、世界中の女子3人のうち1人が使っているとも言われています。
「MakeupPlus」は、バーチャルメイクアップができるアプリです。今日の私のようなすっぴん状態でも、リタッチすれば、ばっちりメイクできますよ。

森川

我々のアプリはHow to動画を配信するサービスです。コンセプトは「動画のファッション雑誌」で、ヘアメイクとか料理とかネイルとか、女性の好むジャンルを取り扱っています。自社のアプリもありますし、Facebook、LINE、Twitter、Instagram、youtubeなどのいろいろなソーシャルメディアに配信しています。日本に限らず韓国、中国、台湾、タイ、インドネシアでも展開しています。

CCHANNELとMeituのコラボとは?

藤本真衣

今、C CHANNELさんとMeituさんのコラボが行われていると思うのですが、具体的にはどういったコラボ展開をされているのかについて、お聞かせいただきたいです。

木村

1つには、私たちの「BeautyPlus」で美肌動画を撮影したら、C CHANNELさんのプラットフォームでも、その動画をそのまま投稿できるようにしています。自分の肌が綺麗に映るので、女性には使いやすいと思います。もう1つは、「MakeupPlus」を使ってバーチャル上でリアルなメイクをすると、その下のフィールドに雑誌のような感じで表示されるようにしてもらっています。

藤本真衣

なるほど。「BeautyPlus」は写真だけではなく、動画でも美肌になるところがすごいですよね。

木村

はい。動画でも7段階くらいで美肌の調節ができますし、自動的に小顔になります。人工知能を使っています。

藤本真衣

動画で動いているのに小顔になるのは、すごいですね。

森川さんの方からも、コラボによって感じているメリットや、今後の活用方法などお聞かせいただけますか?

森川

動画を撮影するときにはみなさん、いろいろなアプリを使われます。ただ、特定のアプリを使わないと動画をアップできないものが多く使いにくいので、以前から特に女性の方が使っているカメラから簡単に投稿できる機能を作りたいなと思っていました。
今回、コラボによって雑誌のような感じで簡単に投稿できるシステムを作ることができましたし、弊社の動画サービスと「MakeupPlus」はターゲットがほとんど同じで相性が良いので、両社で良い形のコラボレーションができたと思いますね。

アリババを超える!?MeituのIPO

藤本真衣

MeituのIPO(株式新規公開)、本当におめでとうございます。IPOの裏話とかお聞きできますか?

木村

ありがとうございます。実は、詳細はまだあまり話せないのですが、IPOした当時、イメージモデルのAngelababyは妊娠8か月くらいだったのですが、舞台に立つと、ものすごい勢いでパパラッチに写真を撮られていました(笑)。普通は、上場したときには経済誌にしか載らないのですが、弊社の場合は、なぜかファッション誌にもいっぱい載っていました。

藤本真衣

アジア一の美女Angelababy!!それは話題になりますね。それも戦略的にやったのですか?

木村

どうでしょう(笑)

森川

(笑)

華麗なる転身後の森川さんのビジョンとは?

藤本真衣

森川さんにお聞きします。もう何度もインタビューを受けられている内容かもしれないのですが、LINEの社長からC CHANNELの社長になった経緯や今後のビジョン、お考えなどをお伺いできますか?

森川

そうですね。LINEの時は、どちらかというとグローバルカンパニーとして事業展開していましたが、今回は日本発で、日本を元気にしたいというコンセプトで事業展開しています。また、日本のメディアにはいろいろな課題があるので、それらを解決したいなという思いも強いです。

藤本真衣

なるほど。メディアの課題とは、主にどういうものでしょうか?

森川

日本のメディアは比較的炎上しやすいものが多いと感じます。短期的には数字を稼げるかもしれませんが、メディアとしての使命や役割という視点が抜けているように思うので、もう少し世の中をハッピーにするようなメディアを作りたいですね。あとは、今は韓流が強くてアジアでも日本のコンテンツはほとんど見られていない状況なのも残念です。

藤本真衣

えっ?日本はまだもてはやされているイメージがあったのですが、今は韓流なんですか?

森川

そうですね。日本が注目されているのはほとんど食べ物だけで、それ以外はほとんど韓流ですね。

藤本真衣

知らなかったです。ショック。

木村

シンガポールでも、アメリカ、欧米系のものや弊社のコンテンツなどがよく見られています。日本は、Kawaiiに代表されるように、若い子に目線が走りすぎて世界からは病んでいるように思われています。むしろ世界では、大人の女性で、セクシーなほうが良いと考えられていますよ。

森川

それが一般的ですよね。

藤本真衣

それは、面白いですね。私は1年前からようやく海外からの仕事を受けるようになり、今までとは違って世界目線で考えないといけないことが多いので、参考になります。日本のものが、ほとんど料理しか受けていないことも、少しショックですが、聞けてよかったです。

女性が活躍する日本へと変えたい!

森川

今の日本社会は、女性が活躍できるものになってないと感じます。これに対してアジアは、どちらかと言うと、女性のほうが強いです。特に南の方では、男性があまり働かず、女性ばかりが仕事をしているような印象が強く、たとえばフィリピンのマネージャーはほとんどが女性です。

木村

アジアの会社では、男性より女性の方が出世しやすいですよね。シニアマネージメントはなかなか難しいですが、ミディアム層は、女性のマネージャーの方が多いです

藤本真衣

そうなんですね。日本では、女性のマネージャーが難しく、あったら逆に注目されるぐらいです。どのようなところが日本の課題だと思いますか?

木村

まず、自分に自信がないからか、女性に追い越されることをおそれている男性が多いと感じます。

藤本真衣

男性側の問題が大きいということでしょうか?

木村

それだけではなく、女性側も、子どもの時から「女性は女性らしく」とか結婚のことなどを言われて育ち、それを受け入れている人もたくさんいると思います。両方の問題ですね。

藤本真衣

C CHANNELさんでも、女性の社員の方が多いとお聞きしたんですが、やはり「日本を元気に」というコンセプトから女性の採用を積極的になさっているのですか?

森川

そもそも我々のサービスが女性向けなので、女性の考えを形にすることが大切です。また、日本にいると、どうしても女性がなかなか活躍しにくいですが、アジアに出ていけば、女性が大勢活躍しているので、弊社の役割として日本女性の社会進出に役立てたらいいという思いもありますね。

藤本真衣

アジアでは女性が社会進出していると言っても、国によって、文化やその他の違いはありますか?

森川

そうですね。たとえば料理やメイクはぜんぜん違います。和食の動画も人気ですが、宗教や食材の問題もありますし、より現地で頻繁に食べられているもののほうがやはり人気だと思います。メイクも、人種によって肌の色が違いますし、好きな色も違いますね。

世界標準はインフルエンサーマーケティング!

藤本真衣

C CHANNELさんとMeituさんは、最近新しくできた価値観であるインフルエンサーマーケティングに力を入れられていると思うのですが、今後の活用方法や注意点、こうならないためのお考えなど、お伺いできる範囲で教えていただけるとありがたいです。

森川

我々はインフルエンサーマーケティングの子会社を作り、多くの若い女性の方と契約をして、C CHANNELへの投稿やその他のマーケティング活動をしていただいています。日本で言うと読者モデル的な方です。日本では芸能人と読者モデルがはっきり分かれていて、芸能人の場合は、あまり自由にものが言えないようなマネージの仕方をされています。

藤本真衣

たしかに、そうですね。

森川

弊社はそこを繋ぐ取り組みをしています。今、タレント事務所と契約をすすめており、今後デジタル分野を展開していくために詰めている最中です。
ただ、日本の女性は全般的に、おしとやかというか、出しゃばらないというか、発信に積極的な方が少ないと感じます。何かを発信しないと仕事にならないので、これからはそのような文化的な側面も含めて変わっていく必要がありますね。

木村

中国やアメリカでは、すでに基本がインフルエンサーマーケティングになっていて、旧来のマスコミにはあまり影響力がないです。今回のアメリカの大統領選でも、トランプ氏はクリントン氏の2分の1未満しかお金を使っていませんが、Twitterでいろいろな人にトランプ氏のコンテンツをリツイートさせたり、トランプ氏自身もポスティングなどの広告も出したりする戦略をとっていました。クリントン氏の投稿は、彼女の支持者が手動で行っていましたが、トランプ氏のほうはオートマティックと手動の両方でした。結局、クリントン氏は昔ながらのマスコミ利用方法を採用して、約2倍の費用をかけても負けてしまいましたよね。
結局、旧来のマスコミが力を失っているということですが、政治だけではなく、普通の会社でも同じです。ソーシャルメディアでは、その人自身が新しく発信者になれますし、広告のスピードも断然早く、伝達力がまったく違うので、大きな影響力を持ちますよ。

ユーザー数、会員数の伸びの秘密は?

藤本真衣

Meituのユーザー数やダウンロード数、C CHANNELさんの会員数の増加はどちらも著しい伸びを見せていますが、そのあたりのご事情についてもお伺いできますか?

木村

「BeautyPlus」は、口コミで広がっています。ただ、「MakeupPlus」もそうですが、ダウンロードされてもすぐに消されることがあります。本当にちゃんと使ってもらうには、商品アプリの質が重要ですね。

森川

やはり動画の中身が重要です。また、ひと言で動画といっても、いろいろな画質や中身のものなどがありますが、トレンドを見極めた上で、それぞれについて、そういう動画を好む人を探して集客をすることが大切です。

日本と世界を見据えた今後の展望!

藤本真衣

わかりました。最後に、日本や世界を含めた今後の展望などについて、お伺いさせてください。

木村

弊社は外資の企業なので、日本の展開自体が、弊社にとっては世界展開の一環です。そこで、日本ではまだオンラインマーケティングが主流になっていませんので、昔ながらの日本の方法ともバランスをとりながらやっていきたいです。

森川

国内に関しては、動画版テレビショッピングのような動画コマースが伸びてきているので、今後さらに育てていきたいです。国際的には、フィリピンとベトナムとマレーシア、シンガポールに事業展開をするので、そこが次のステージになりますね。

藤本真衣

なるほど。じゃあ、国内ではeコマースに注力して、同時に海外展開もされていくということですね。

木村

一言追加すると、今、私が取り組んでいるのは日本の市場ですが、グローバルなパートナーは必要です。例えば、今回C CHANNELさんのように世界進出しようとしている企業とコラボレーションしましたが、弊社の方が世界でユーザーや配信力を持っているので提供させていただき、代わりに、日本市場のことなど弊社に足りない部分を相談していただいています。

藤本真衣

ありがとうございます。CCHANNELは、中国でも展開されていると思いますが、中国のマーケティングってどんな感じなのでしょうか?

森川

中国では、いろいろなものを試したのですが、中国版のTwitterであるWeiboがもっとも効果がありそうなので、今はWeiboを使っています。ただ、中国は本当に国土も広いですし、競争も厳しいです。普通にやったら、なかなかうまくいかないので、いろいろ悩みながら取り組んでいます。

藤本真衣

なるほど。日本ではまだ展開していないから聞いていいか分からないのですが、「Meipai」も動画サービスですよね?

木村

はい。「Meipai」はどちらかというと、youtubeとショールームのような感じですね。

藤本真衣

Meipaiの人気のポイントはなんだと思いますか?

木村

やはり、自分が普段会えないような人に直接話を聞けることだと思います。また、自分の本当に好きなアイドルや番組に、自分が払いたい金額を払えることも魅力です。

藤本真衣

世界展開と日本のローカライゼーション、それぞれの強みを活かしながらコラボ最強ですね!今後とも期待しています!

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