つながるをつくる。株式会社グラコネつながるをつくる。株式会社グラコネ

勝手にGracone対談

勝手にGracone対談

伊藤研人

One Sky 代表理事

1986年生まれ、北海道出身。 2009年 室蘭工業大学卒業。 卒業時、環境問題を始めとする世界で起きている様々な社会問題の為に活動をしていく事を志し、卒業と同時に単身で日本を発つ。世界各地の真の問題を知るには、まずその地域で暮らす方々と寝食を共にしてこそと、6年間で約40か国の地域で暮らしながら旅をする。 世界各地の地域ならではの仕事に従事し、牧場、農場、ヨットレース、ダイビング等、地球から与えられた大自然と共に生きる営みの中では、自然の雄大さやその力を学び、自然と共に生きる人間の知恵にも多く触れ、感銘を受ける。 また、近代文明と伝統の葛藤に触れたり、世界各地で地域ならではの活動をする人々と語る中で学び得たものに、文化が社会問題の解決に繋がる鍵のひとつではなかろうかと感じる。 さらに異文化の学びを深める為、自国の文化を持って旅を続けていこうと、和装での旅を始 め、世界各地の社会問題へのアプローチをより深く模索を行っていく。 2015年 旅での学びの中、貧困問題、教育問題、医療問題などの、問題の根幹に対する課題が見えてきたので、一時、旅を終え帰国。 旅を通して学んだ、世界の様々な地域の暮らし、自然、抱える問題と、文化についての講演を日本各地で展開していく。 同時に、問題解決の為、志を共にするメンバーと、一般社団法人ONE SKYを設立。
【渡航国】
ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、グアテマラ、メキシコ、ホンジュラス、ペルー、カナダ、ボリビア、スペイン、フランス、イギリス、スウェーデン、ドイツ、チェコ、ギリシャ、オーストリア、リヒテンシュタイン、スイス、イタリア、バチカン市国、ナミビア、タンザニア、ザンビア、南アフリカ、ケニア、イスラエル、トルコ、ヨルダン、エジプト、アラブ首長国連邦、ネパール、インド、モロッコ、マラウィ、ベトナム、カンボジア、タイ、台湾、中華人民共和国
【交流した民族】
《アメリカインディアン》ラコタ族、オジブエ族、オダワ族、ホピ族、ナバホ族、アパッチ族、ハバスパイ族 《ペルー》インディオ《アフリカ》マサイ族、キクユ族 《オーストラリア》アボリジニー 《ニュージーランド》マオリ族
【講演履歴】
「技術者としてみる日本と世界」室蘭工業大学
「旅で見た世界と日本」ハンモックトライブ
「日本文化と世界の未来」「地球人としての義と道」わなびば
「未来の自分、未来の日本、未来の世界を考えよう」GAB
「体、心、社会、世界の健康」健康まつり
「日本を問う!第2回 サムライ対談」ワールドフォーラム
「世界と日本の文化」十文字学園女子大
「ITと社会問題」インターナショナル・オープンデータ・デイ2015
「日本文化と世界の未来」JASCA 学生リーダー合宿
「旅で見た世界と日本」豊橋市ベジフェスタ
「日本文化と世界の未来」京都学生団体
「日本が世界に果たせる役割」うきは市
「世界から考える日本の未来」長崎市立図書館、高橋稲荷神社、千葉県倫理法人会、旭川市、札幌市他
「ファストファッションと文化」アメリカ グリーンフェスティバル
  他、約50講演。
 タイ、ネパール、日本国内等でのTV・ラジオ出演や、トークショー、対談イベントに出演。
 自主企画台湾体験交流ツアーや、国内文化ツアー等、文化交流ツアーの開催。

仲津正朗

株式会社Orb共同創業者兼CEO

大学生時代から、15年以上、貨幣システムの研究に取り組む。NYの邦人投資顧問時代に貨幣システムの問題点を認識し、起業家として問題解決することを決意。その後、セブンネットショッピングにてプロダクトマネージャーを経験し、シリコンバレーにてコンテントキュレーションベンチャーのMusavyを手がけ、GrouponにてBusiness Development、CriteoのGlobal RTB Team APAC Directorを経て、Orbを創業。E-Commerce, O2O, Online Ad RTB, Paymentに精通する。

現代に生きる侍のような二人が目指す戦争のない世界とは?

藤本真衣

今日の『勝手にグラコネ対談』では、和服姿で世界中を旅する伊藤研人さんと、株式会社Orb(旧社名コインパス)の創業者で非中央集権型クラウドコンピューティングシステム「Orb(オーブ)」の開発と関連ソリューションの提供を手掛ける仲津正朗さんをグラコネします。 一見すると共通点はなさそう。そんなお二人を結ぶキーワードは、ずばり「戦争と平和」です!これまでのグラコネ対談史上、もっとも難しい対談テーマとなりそうですが、頑張ってお二人の関係を結んでいきたいと思います。それではグラコネスタート!

伊藤研人

僕は環境問題について何かできないか常に考えていて、そのためには、まず地球がどのような問題に直面しているかを実際にこの目で見てみようと世界中を旅しています。この格好(和服姿)で旅を続けている理由は、世界中の国々が自国の文化をとても大切にしていることを知り、異文化を学ぶ時の礼儀として、自分自身も日本の文化を尊重しなければならないと思ったのがきっかけです。

藤本真衣

姿勢として和服でいるなんて、まさに侍スピリットですね。

伊藤

ええ。着物と足袋でヒマラヤもサハラ砂漠も歩きました(笑) 和服でいるって心も落ち着くんですよ。走れないから、走らないになって、ゆっくりとした暮らしが定着して、心が落ち着くんです。すごく平和的な姿だと思います。 実際に世界中を旅して、僕は環境のための持続可能な社会システムをつくるのは難しく、今の世の中ではとても無理だと思いました。仮に最高のシステムがあったとしても、現段階ではそれを強要するしか手段がありません。ですから、まずは自分のできることとして、それぞれの国の文化とITといった先進テクノロジーを交流させ、リデザインする活動を行っています。

仲津正朗

僕はOrbという会社を2年前に起業しました。会社の内容を簡単に説明すると、人が対立する構造の根本的な問題を取り除くことをゴールとして、経済システムにテクノロジーの力を提案するといった仕事をしています。 善意ある人間は社会的な信用を得られるなど、人は善意を持っている方がメリットを得ることが多いんですね。この概念は経済取引の世界についてもあてはまります。僕たちの開発している非中央集権型クラウドコンピューティングプラットフォーム「Orb」は、こうしたメリットを提唱することができ、ゆくゆくは環境問題とか経済格差、あるいは戦争とか起こさない社会をつくりあげます。

伊藤

貨幣の仕組みというのは、文明社会においてもっともコアな部分ですし、大切だけどガン細胞と言ってもいい。もの凄い力でこびりついているこの問題を解決に導けたら、素晴らしい功績になりますね。

仲津

日常的に行われている経済取引が善意的に行われれば、政府のような管理団体に頼る部分が少なくてもトラブルは起きない。例えば、世界共通通貨だと過当競争が生じ、ひいては争いごとが生まれますよね。僕たちはスマートコインといった通貨ソリューションで、地域通貨を自立分散化させて、自給自足経済を守っていきたいんです。自分が生きているうちにどこまで出来るかはわからないけど、挑戦し続けたいと思っています。

早過ぎる主張は実にならない。世の中を変えていけるタイミングは今だと思う。

仲津

時代が合っていないがために素晴らしい主張が通らないことってありますよね。例えば、吉田松陰。彼の主張は正しかったんだけど、タイミングが早過ぎたがゆえに権力側に負けてしまった。あの主張が5年ずれていたら、吉田松陰が坂本龍馬の存在になっていたかも知れない。 つまり、物事にはタイミングが必要で、世界の問題を解決するのにも時期というのがあると思うんです。今の社会には、情報を発信することによって世の中を動かす影響力を持った人たちがいるわけですよ。IT技術だったら、シリコンバレー。新しいことは、彼らに担がせて発信していくべきなんです。影響力がない人が発信したって政府などは動かない。どんなに素晴らしい発想や技術も世の中に届かないってことがあるんです。そうした意味で、トレンドを上手く利用できる今は、どんなことも可能にできるタイミングだと思う。

伊藤

そうですよね。環境問題についても、戦争や核についても、今は誰にとっても身近な問題として受け入れられる時代だから、動く側にとっても動きやすいですよね。 善意のシステム化についても、日本人は、もともと文化としてシステム化している風潮がありますし、情報が拡散されやすい今なら、あっという間に定着させることが出来るんじゃないでしょうか。

仲津

今や日本の文化は世界中から注目を集めていますが、日本人こそ自分の国の文化に再注目すべきですよね。日本人は、衣服にせよ住環境にせよ、世界でも稀な自然と共生できる物を作りあげています。その長けた才能を日本は自覚するべきだと思います。 他国のデザインなどを見れば判りますが、やはり対立していますよね。自国の物が素晴らしいというエゴで常に競争が行われている。その点、日本は違う。伊藤さんが着ている着物もそうですが、再生に観点が置かれている。極めて合理的というか、争いごとをしない発想から作られている。そうしたセンスは、日本人は誇るべきものでしょうね。

伊藤

日本の文化というのは、教養が高い人に注目を集めていますし、起爆剤になるかも知れませんね。人と人、人と自然、調和という面において長けていますし、世界に通用するものだと思います。日本人はみんな着物を着ればいいんですよ。日本の美について自覚できるし、海外に対しても日本の魅力をもっとアピールできると思います。

藤本真衣

お二人をかきたてるものは?なぜ、今の自分があると思いますか?

仲津

究極を言ってしまえば、輪廻転生を信じるか信じないかにまでなります。偉人とされる人が、人類を前進させたいという圧倒的なパッションで何かをやり遂げ、それが一般に定着するということが世の中で繰り返されている。僕の場合、何のために生きているかの起点が、そういう生き方をしたいという事に尽きます。

伊藤

すごく共感しますね。僕は、将来の夢とか言われてもしっくりこなくて、人類を進ませるというか、自分が進みたいから、どんな職業にもあてはまらなかったんですね。職業に就くということは、そこに留まるような感じがして、選べませんでした。強いて言えば、未知の世界である宇宙に興味があって、大学までは勉強していたんですが、地球を疎かにして宇宙を勉強していいのかという疑問を抱いてしまって、地球の神秘の方に魅力を感じてしまったんです。

仲津

自分自身が間違った発想で生きてさえいなければ、どんなに未来が見えなくても必ず全体の調和の中で解決されていくと思います。そこに不安を感じるから、人よりベターでありたいという欲求が生まれ、調和が崩れていく。それは、個人単位の範囲であれば波及するものは小さいかも知れないけど、集合化して国家規模になると戦争などが起こってしまうんでしょうね。世界レベルでの戦争が起きれば、次は地球そのものの危機となる。それだけは避けなければならない。 話が戻るようですが、そうした危機は、人間の調和の精神によってのみ回避されるものだと思うんです。その点でも日本の精神というのは大事。日本の精神と技術が世界を動かすテコにしたいですね。

違うジャンルで生きる二人の波長が合うことで、新しい何かが生まれる。

伊藤

僕のやってみたいことのひとつに、地球全体の収支表をつくるというのがあります。地球の黒字は、ほぼ太陽光と核からの地熱エネルギーのみ。赤字は石油などのエネルギー。そうしたプラスとマイナスの収支をきちんと出して、人類全体で共有して欲しいと思っているんです。

仲津

僕は、電子型の地域通貨システムを入れていくと人口爆発を止められるという仮説をたてていて、これを証明したい。人口爆発は、貧しい国に起きているんですけど、そういう社会では、子どもに未来を託すんですね。子どもにお金を稼いで欲しいから。これは、避妊をしっかりしなさいと言っても止まらない。でも、経済システムさえしっかりすれば、この悪循環は止まるんです。

藤本真衣

やはりと言うか、かなり意気投合されてますね。まったく違うジャンルでも、根幹の波長が合うお二人だからこそ、お互いの意見が面白いんでしょうね。話は尽きませんが、今回はここまで。本日はありがとうございました!

仲津

面白かったです。僕の周りにはこういう話が好きな人が多いので、ぜひ飲みに行って話の続きをやりましょう!僕にとってこのテーマは癒しなんです(笑)

伊藤

いいですね!僕はこういう話で盛り上がれる機会が少ないので、ぜひ参加させてください(笑)

左から 藤本真衣 伊藤研人 仲津正朗

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